アプリケーション
Auth0の構成部分は、でタイムシートアプリをアプリケーション として登録するところから始まります。アプリケーションは、リソース所有者(エンドユーザー)に代わって保護されたリソースへの要求を行います。「アプリケーション」という用語は、何らかの実装特性を示すものではありません。Webアプリ、モバイルアプリ、SPAなどをアプリケーションと呼びます。ExampleCoの場合では、WebアプリのASP.NET Coreがアプリケーションです。
- Name(名前) :アプリケーションの正式名称。これは、ポータル、メール、ログなどでアプリケーションを識別するために使用されます。
- (クライアント ID) (読み取り専用):アプリケーションに一意の識別子。これは、Auth0で認証を設定する際に、アプリケーションで使用されるIDです。自動生成された英数字の文字列です。
- (クライアントシークレット) (読み取り専用):トークンの署名と検証に使用される文字列で、それらのトークンはさまざまな認証フローで使用されます。自動生成され、機密として扱わなければなりません。
- Domain(ドメイン) :Auth0アカウントに割り当てられたドメイン名。ドメインの形式は、
{account-name}.auth0.com
または{account-name}.{location}.auth0.com
(例:ExampleCo.auth0.com
)です。 - Callback URL :ユーザーが認証後にリダイレクトされるURL。
アプリケーションを作成する
ExampleCoのシナリオにあるのは、1つのアプリケーション(タイムシートWebアプリ)のみです。このため、Auth0側で1つのアプリケーションを構成する必要があります。 データベース接続を登録するには、ダッシュボードに移動し、サイドナビゲーションで[Applications(アプリケーション)]を選択します。 [+ Create Application (アプリケーションの作成)] ボタンをクリックします。アプリケーションの名前と種類が求められます。アプリケーションの名前を「Timesheet-App
」とし、アプリケーションの種類に[Regular Web Applications
(通常のWebアプリケーション)]を選択します。
[Create(作成)] をクリックすると、[Quick Start(クイックスタート)]ビューに移動します。ここでは、アプリの構築に使う予定の技術を選択できます。選択すると、それに関連したクイックスタートガイドが表示されます。
そ例外にも、以下のビューを使用できます。
Callback URLを構成する
[Allowed Callback URLs(許可されているCallback URL)] フィールドには、Auth0がユーザーの認証後にリダイレクトするURLが含まれています。このリダイレクトにより、 Connect(OIDC)の認証プロセスが完了します。複数の有効なURLを指定するには、カンマで区切って指定します「*.google.com
」のように、サブドメインのワイルドカードとして「*」記号を使用することができます。プロトコル(http://
またはhttps://
)を指定してください。指定しないと、場合によってはコールバックが失敗します。
サンプルプロジェクトのCallback URLは、「http://localhost:5000/signin-auth0
」です。このサンプルを使用する場合は、この値を [Allowed Callback URLs(許可されているコールバックURL)] フィールドに設定します。そうでない場合は、アプリケーションの導入に選択したURLを追加します。
接続
次のステップでは、Webアプリで認証に使用されるIDプロバイダーを構成します。各IDはAuth0にある 接続 へのマップを提供します。各アプリケーションには少なくとも1つの接続が必要です。それぞれの接続は複数のアプリケーションで使用することができます。 ExampleCoでは、2つの接続を構成する必要があります。1つは社内従業員用のActive Directory接続で、もう1つは外部関係者用のデータベース接続です。対応しているIDプロバイダー
Auth0は、多様なプロトコルとIDプロバイダーをサポートします。- ソーシャル:Google、Facebbok、LinkedIn、GitHub、その他をユーザーが使用してログインできるようにします。- エンタープライズ:Active Directory、ADFS、LDAP、、その他をユーザーが使用してログインできるようにします。- データベース接続:新しいデータベース接続を設定して独自のユーザーストアを作成し、メール/ユーザー名とパスワードを使用してユーザーを認証します。資格情報は、Auth0ユーザーストアまたは独自のデータベースに安全に保存することができます。
- の認証:ユーザーがパスワードを記憶せずとも ログインできるように、SMSやメールといった認証チャンネルを使用します。
データベース接続を作成する
データベース接続を登録するには、以下の手順に従います。- Dashboardから [Authentication(認証)]>[Database(データベース)] に移動します。
- [+ Create DB Connection(+ DB接続の作成)] を選択します。プロンプトに接続名を入力し、必要であれば追加の要件を構成します。
- 内容が正しいことを確認してから、[Create(作成)] を選択します。
Active Directory/LDAP接続を作成する
次に、Active Directory/LDAP接続を構成します。Auth0 Dashboardから [Authentication(認証)]>[Enterprise(エンタープライズ)] に移動します。 そこでAD/LDAP接続を作成し、ADコネクターをインストールする必要があります。詳細は以下のドキュメントをご覧ください。- How to connect your Active Directory with Auth0(Active DirectoryをAuth0と接続する方法)
- How to install the Active Directory/LDAP Connector(Active Directory/LDAPコネクターのインストール方法)
AD/LDAPコネクターは、 Active DirectoryとAuth0サービス間の橋渡し役です。ADが通常内部ネットワークにロックダウンされている一方、Auth0はまったく異なるコンテキストで実行されるクラウドサービスであるため、橋渡しを必要とします。詳細情報